知らずに摂りすぎてない?カフェインの正しい摂り方と注意点☕
- アプエンテ事務局
- 6月26日
- 読了時間: 4分

朝のコーヒー、午後のエナジードリンク、夜の紅茶やチョコレート——
私たちの生活の中には、意外とたくさんの「カフェイン」が含まれています。
眠気をやわらげたり、集中力を高めたりと頼りになる存在ですが、摂りすぎると体に負担をかけてしまうことも…。
今回は、カフェインの作用や摂取の目安、上手なつき合い方まで、登録販売者試験にも役立つ知識をわかりやすく解説します。
カフェインってどんな成分?
カフェインは、主に中枢神経に作用する天然の成分で、以下のような働きを持ちます
🧠 眠気やだるさを軽減 | 脳を軽く興奮させる |
🚽 利尿作用 | 尿量を増やす |
🍽 胃液の分泌を促進 | 消化を助ける一方、胃への刺激にも |
💓 心拍数を増加させる | 一時的な血流促進 |
💡 適量であれば日常生活に役立つ成分ですが、過剰に摂取すると、胃痛・動悸・不眠などの副作用が現れることがあります。
飲み物に含まれるカフェイン量は?
カフェインは、さまざまな飲み物に含まれています。以下は100mLあたりの含有量の目安です(農林水産省資料より)。
飲み物 | カフェイン量(100mLあたり) |
☕コーヒー | 約60mg |
🍵紅茶 | 約30mg |
🍃緑茶 | 約20mg |
⚡エナジードリンク | 約30〜50mg |
🥤コーラ類 | 約10mg |
また、眠気防止薬などの医薬品では、1回200mg・1日500mgが上限とされており、それを超えないよう注意が必要です。
摂取に注意したい人は?
以下のような方は、カフェインの摂取を控えるか、医師に相談することが推奨されます。
🩺 胃酸過多・胃潰瘍のある方 | 胃への刺激が強まる |
❤️🩹 高血圧・不整脈・心臓疾患のある方 | 心拍数の増加に注意 |
🤰 妊婦・授乳中の方 | 胎児・乳児への影響が懸念される |
上手なつき合い方は?
カフェインは、少量なら集中力を高め、気分をリフレッシュしてくれる頼もしい成分です。
「まったく摂らない」よりも、摂りすぎに気をつけながら上手に取り入れることがポイントです。
✔ 飲み物の種類を意識する
同じ「お茶」でも、緑茶・ほうじ茶・麦茶などで含有量が異なります。
✔ 飲むタイミング(夕方以降は避ける)を見直す
カフェインの作用は数時間持続するため、睡眠の質に影響することも。
✔ デカフェ飲料を上手に取り入れる
コーヒー好きでも、夜はデカフェに切り替えるのがおすすめ!
デカフェコーヒーってどんなもの?
「デカフェ」とは「カフェインを除去した」という意味で、デカフェコーヒーはカフェインを取り除いたコーヒ―を指します。
日本ではカフェインを90%以上除去していれば「デカフェ」と表記する事ができます。この5〜6年で広まり、今では大手コーヒーチェーン店や喫茶店でも、メニューには「デカフェ」の文字がありますね。
当初は普通のコーヒーと比べるとどうしてもコクが足りなかったり、香りに違和感があったり、おいしいとは言い難いものもありました。しかし最近は、香りも味もしっかりしており、普通のコーヒーとあまり違いを感じずに楽しむことができます。
コーヒーが好きだけどカフェインを控えなければならない…という方にとっても、うれしいことです。技術の進歩ってすばらしい!✨
🎓 登録販売者ミニクイズ!【カフェイン編】
Q1. カフェインの過剰摂取によって起こる可能性のある症状はどれ?
A. 食欲増進
B. 不眠や動悸
C. 便秘
D. 体温の低下
Q2. デカフェ飲料について正しいものはどれ?
A. カフェインを全く含まない
B. コーヒーの味や香りはしない
C. 日本では90%以上除去で「デカフェ」と表示できる
D. 妊婦はデカフェも飲んではいけない
Q3.カフェインの1日摂取上限として、医薬品で定められている量は?
A. 100mg
B. 300mg
C. 500mg
D. 1000mg
おわりに
カフェインは、生活に自然に溶け込んでいる身近な成分だからこそ、正しい知識と摂取量の管理が大切です☕
「ちょっと疲れたときに」「朝の目覚めに」——そんなふうに、“自分のリズムに合わせて”上手に取り入れるのがコツです。
登録販売者試験でも、カフェインを含む医薬品の扱いや注意点はよく出題されるテーマです。
この機会に、身近な成分の知識を深めてみましょう。
登録販売者ミニクイズ 答え
Q1:B
カフェインには中枢神経刺激作用があり、過剰摂取により不眠・動悸・めまいなどが生じることがあります。
Q2:C
日本ではカフェインを90%以上除去していれば「デカフェ」と表示可能です。
Q3:C
医薬品では、1日500mg以下が上限とされています。眠気防止薬などを使う際は注意が必要です。